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フライを作ってみよう、フライタイイング

フライを作ることをフライタイイングと言います。
フライタイイングは、家にいながらにしてフィールドを感じることができる創造的なものです。

魚にどう見られているかイメージしながらマテリアルを括り付け、出来上がったフライを手のひらにつまんで落としてみれば、水面を流れる様子、魚が飛びつくシーン、水音や風まで想像することができるでしょう。タイイングテーブルに向かった瞬間からフライフィッシングはもう始まっているのです。

魚の視点を想像してどんなものに似せてどんな形に作るかは人それぞれですが、ここでは養沢ですぐ使える実践的な6種類のパターンを実際に作ってみて、必要なツール(道具)、マテリアル(材料)の使い方など基本的なことを説明します。

掲載は静止画なので分かりにくいかもしれませんが、動画にしてしまうと見たまま以上のことを想像しなくなってしまいますのであえて静止画で掲載します。静止画と静止画を繋げて動画にする想像力こそフライフィッシングの創造力と繋がるものだと思います。考えながら楽しんでやってみましょう。

タイイングツール基本400.JPG

タイイングツールセット.JPG

上:これだけあればほとんどのパターンが作れます。
手前左から:ボビンホルダーとスレッド(糸)、シザース(鋏)、ハーフヒッチャー付きボドキン(ニードルとも言う)、ハックルプライヤー、ウィップフィニッシャー
奥左:バイス、奥右:ヘアスタッカー
ボドキンの代わりは安全ピンが、ハーフヒッチャーはボールペンの軸が代用できます。
バイスは写真のようにテーブルの上に置く台がついているものをぺデスタルタイプ、テーブルの角に挟むタイプをクランプタイプと言います。

上の写真のようにセットになったものが数千円で販売されています。バイスを含めたそれぞれのツールの品質はそれなりですが、渓流で使うサイズのフライならまったく問題ありません。これにヘアスタッカーだけ購入すればほとんどのパターンが作れます。

ボドキン代わり.JPG
ボールペンの軸はハーフヒッチ代わりに、安全ピンはボドキンの代わりになります。身の回りで利用できる物を探すのも楽しみのひとつです。

フライフック(ハリ)について

フライの元になるハリをフライフックと言います。
「フライ」の項でも説明しましたが、フライフックには様々な大きさがあり、形も太さもいろいろです。どんなものに似せるかによって使い分けられるようになっているので、それぞれの特徴を理解して使用するのが良い方法だと思います。


●フライフック各部の名称
フック各部の名称.bmp


フライフックの形は、シャンクが長いものや、ゲイプが広いもの、バーブがないものなどフック各部の名称で表現されます。

シャンク、ゲイプ、バーブくらいは覚えておくとフライフックを選ぶ上で好都合です。





●フライフックの形
フックの種類.bmp


大雑把に左のような形があります。
シャンクの長さとワイヤー(軸)の太さは次のように表示されます。

シャンクの長さはXL(エックスロング)で表示され2XL、3XLと数字が大きくなるほどシャンクは長くなります。
シャンクが長いフックをロングシャンクフックと呼び、ストリーマーフライなどに良く使われます。一般的には6XLまで販売されているようです。

ワイヤー(軸)の太さはXF(エックスファイン)とXH(エックスヘビー)で表示されます。XFは2XF、3XFと数字が大きくなるほど細くなり、一般的にファインワイヤーフックと呼ばれます。軽いのでドライフライに使われます。
またXHは数字が大きくなるほど太くなり、ヘビーワイヤーフックと呼ばれます。フックの重さを利用して水面下に沈めるフライに多用されます。



●いろいろな形のフック
#16フック 比較.JPG


手持ちの#16フックを探してみたらこんなにたくさん種類がありました。(フックコレクターではありませんが・・)

市販されているものがいったいどらぐらいの種類があるか想像できません。
どう使い分けるか難しいところですが、実際はワイヤーの太さ、シャンクの長さ、ゲイプの深さくらいしか気にせず、たまに行くショップに売っているとかコストが安いなどで選んでいる人が多いようです。

出来上がったフライの形に影響するので気に入ったフックを探すのも一つの楽しみです。いろいろ試してみてください。







●シャンクの長さとフックサイズ
フックシャンク比較.JPGフック大小比較.JPG

左側は、同一メーカー、同サイズのフックのシャンクの長さの違いです。たったこれだけの違いでもできあがったフライの形に影響します。

右は#16と#30の大きさの違いです。上が#16、下が#30。



●バーブ付きフックとバーブレスフック
バーブ付きフック.JPGバーブレス.JPG

左はバーブ(かえし)がついたフックです。
たしかに魚の口に刺さると抜けにくいですが、バーブが抵抗になって深く刺さりにくいという欠点には気付いていない人が多いようです。人に刺さると簡単に抜けないので大きな事故になります。

当釣場を含めた管理釣り場では、危険防止の意味から右のようなバーブレス(かえしがない)フックを使用するかバーブをペンチなどで潰すのが常識になっています。
当釣場でもバーブレスフック以外は使用禁止になっています。



こんなフライを作ってみます。

フライの良し悪しは人が判断するものではなく、魚がどう気に入ってくれるかです。
フライの色、形などタイイングの時に気になる部分を魚はどんなふうに見ているのでしょうか? 次のヒントの項で実際にフライを使って説明します。魚になったつもりでいろいろ想像しながらフライを作ってみましょう。

パターン1.JPGパターン1 ドライフライ CDCカディス

少ないマテリアルで比較的簡単に作れるCDCカディスを作ってみます。
CDCという素材は浮力に優れているのでドライフライに多用されます。

このパターンではフックにスレッド(糸)を巻くこと、マテリアルを括り付けること、
ボディをダビングすること、スレッド(糸)を留めることなどを実践してみます。

パターン1のタイイングへLinkIcon

パターン2.JPGパターン2 ドライフライ エルクヘアカディス

ドライフライの定番エルクヘアカディスです。
このパターンはアレンジがしやすいのでオリジナルフライを考えながら作ります。

ここではボディハックルの巻き方、ヘアスタッカーの使い方、硬いエルクヘアをし
っかり留める方法などを実践します。

パターン2のタイイングへLinkIcon

パターン3.JPGパターン3 ドライフライ ハックルドライ

ドライフライでもっともベーシックなハックルドライパターンを作ってみます。
色とサイズを変えるだけでまったく違う雰囲気のフライが作れます。

ここではテールのつけ方、ハックルの巻き方などを実践します。

パターン3のタイイングへLinkIcon

パターン4.jpgパターン4 ドライフライ パラシュート

実践的なパラシュートパターンを作ってみます。
パラシュートはバリエーションが無数にあり、日本の渓流で最も使われるパターンだと思います。ぜひ覚えてください。

ここではウイングのつけ方、ハックルの巻き方などを実践します。

パターン4のタイイングへLinkIcon

パターン5.jpgパターン5 ウェットフライ パートリッジ&オレンジ

ドレッシングが複雑なウェットフライの中にあって、ハックルウェットと呼ばれるこ
のパターンは作りやすい上に効果が大きいフライとして有名です。

ボディの巻き方、水面下で使うフライのハックルの巻き方など実践します。

パターン5のタイイングへLinkIcon

パターン6.jpgパターン6 ニンフフライ フェザントテール・ニンフ

ドライフライに反応しないとき、魚が沈んでいるときなどニンフがほしい場面はた
くさんあります。(写真は上から見た形)

ここではボディの作り方、ウェイトの巻き方などを実践します。

パターン6のタイイングへLinkIcon

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